便秘で悩む方は多く、誰でも1度は経験があると思います。
便が長期間出ない状態が続くと、お腹が張ったり腹痛が起こるだけでなく、肌荒れなどが起こってしまう事もありますが、人によっては胃もたれを感じる事もあるようです。
こちらでは便秘で胃もたれが引き起こされる原因や対策法をご紹介したいと思います。
ぜひ、参考にして下さい。
胃もたれとは?
胃もたれというのは、胃が重く感じたり、鈍痛がする、胃がムカムカするなど、胃が不快に感じる症状の総称です。
胃は摂取した食べ物を胃酸によって消化しています。
胃もたれを感じるという場合には、胃の消化する機能が弱くなっている可能性が高いと言えるでしょう。
その状態では健康な時と比べて、胃に長い時間食べ物が停留していることが多いと考えられます。
- ストレス
- 暴飲暴食
- 胃腸が弱り、食べ物を消化する力も弱っている
- 胃酸過多、もしくは減少
- 胃炎・胃がんなど胃の疾患
この他に、便秘が原因となり胃もたれが起こることもあります。
胃もたれと便秘の関係性
便秘と言うのは、何日間も便が出ない状態のことです。
便は栄養を吸収された後の食べ物のカスや、内臓の老廃物などから形成され、毎日作られています。
ですから便秘の状態が続けば、便は日々腸にたまり続けることになります。
そうなれば腸が便であふれ、胃で消化した食べ物を受け入れられなくなります。
ここまでいくと、胃もたれと共に吐き気も起きてしまいます。
また便が長時間腸に留まることによって毒性のあるガスを発生し、それが腸の中に充満することによって腸が膨れ、胃を圧迫します。
そのせいで胃が十分に拡張できなくなり、少しの食事だけでも胃もたれを感じるようになってしまうといったケースもあります。
便秘が原因で引き起こされる胃もたれは、特に長期間便秘が続いている時に起こりやすくなります。
その他には胃腸の病気があり、胃の消化機能や腸の蠕動運動が弱まり、胃もたれと便秘の両方が同時に起こるという事も考えられます。
生活習慣や食事内容などを今までと変えたという覚えもないのに、胃もたれや便秘の症状が急に現れたというような場合には、胃腸の病気である可能性もありますので、安心のためにも一度医療機関を受診することをお勧めします。
便秘による胃もたれの解消法
そのためには腸の中の環境を整えることが最も重要です。
こちらではその方法をいくつかご紹介したいと思います。
お腹にたまったガスを抜く
ガスを抜くようにしましょう。
胃もたれを感じると同時に、お腹が張ったような感じがある場合には、腸の中にガスがたまっている可能性があります。
まず仰向けに寝てひざを曲げ、両足を手で抱えて胸に近づけてみてください。
もし両足を一緒に近づけるのが大変な方は、片足ずつでも大丈夫です。
そのままの姿勢を5秒から10秒キープするというのを10回程度繰り返すと、腸の中のガスが抜けやすくなります。
またおへそのまわりを「の」の字を書くようにマッサージするのも、ガスを抜くのに効果があります。
ガスが抜けると胃の容量にも余裕ができるので、胃もたれは解消する方向へ向かうでしょう。
さらにガスが抜ける時には腸も動くため、便意が現れる事もありますから、その場合にはすぐにトイレに行きましょう。
梅干し・リンゴ・大根・キャベツを食べる
便秘を解消する効果があると言われている食べ物は色々ありますが、便秘とともに胃もたれもあるような場合には梅干しやリンゴを食べる事をお勧めします。
梅干しやリンゴに多く含まれるクエン酸は、消化吸収を助けて腸の働きも活発にします。
梅干しは1日一粒、リンゴも1日1個程度食べてみて下さい。
リンゴは食物繊維も豊富ですので、便秘の解消にも効果があるでしょう。
さらに油が多い食事を摂る時には、大根やキャベツを一緒に食べると良いでしょう。
大根に含まれるジアスターゼは消化を助け、キャベツに含まれるキャベジンが胃粘膜を保護・修復してくれます。ふたつとも食物繊維も豊富ですから便秘の解消にも効果があります。
ストレス解消を心掛ける
胃腸の働きは自律神経がコントロールしています。
副交感神経は心身がリラックスしている時に活発になり、その時胃腸も活発に働きます。
逆に強いストレスがかかっているような時には働きが鈍ってしまいます。
そのためストレスが多くなると、下痢や便秘になりやすくなるのです。
自分の好きな事をする時間を作ったり、ゆっくりお風呂に入るなどするだけで、副交感神経は活発になります。軽い運動も良いでしょう。
そうすることで胃腸の働きも改善することが期待できます。
便秘薬を使う
便秘が長く続くことで胃もたれが起こっているようなケースでは、まずその便秘を改善する事が必要と言えます。
食生活や生活習慣などを見直してみても、便秘が解消されないような場合には、用法用量を守った上で、便秘薬を一時的に使ってみるというのも、ひとつの方法です。
その上で再び便秘にならないような、食事や運動なども心がけて行きましょう。
病院を受診した方が良いケース
- 便秘を解消しても胃もたれが治らない
- 空腹時には胃が痛み、食後は胃もたれがひどい
- 吐き気と共に胃酸が上がってくる
- 便が黒かったり血が混じっていたりする
便秘や胃もたれのような症状は、誰でも一度は経験したことがあるような身体の不調ですが、時に重大な病気が隠れているような場合もあります。
市販の胃薬や便秘薬を常に手放せないというような場合には、一度専門医を受診しましょう。
禁止事項
決してやらないようにしましょう。
ストレスを解消しようとして、暴飲暴食をしてしまうと胃腸は余計に弱ってしまいます。
暴飲暴食でストレスの解消をしようとするのはやめましょう。
胃もたれが続くときには、脂の多いものや辛いもの・刺激物などは控えた方が良いでしょう。
また寝る前に食べ物を食べるのもやめましょう。
満腹の状態で寝ると胃腸が働き続けなければならなくなり、胃もたれが起こりやすく、睡眠の質も低下してしまいます。
便秘や胃もたれに関するよくある質問
参考にどうぞ。
生理の前や生理中、便秘や胃もたれが起こりやすくなりますがどうしてでしょうか?
その時期は消化のよいものを食べるなど、食生活を見直してみて下さい。
胃もたれが起きた時は食事を抜いてもいいですか?
食事の量が少ないと便秘になりやすくなり悪循環となるからです。
固形物が食べにくいような時には、スープやスムージーなどを飲んでみて下さい。
子供でも便秘や胃もたれになることはありますか?
食生活や生活習慣を見直してみて下さい。
また受験生は特に強いストレスが掛かりやすいので、体調管理には気を付けましょう。
胃もたれがする時に避けた方がいい食べ物はありますか?
大根やキャベツは生で食べた方が良いのですか?
生だと食べにくいですし量も沢山は食べられませんから、火を通して食べるようにしましょう。
大根に関しては大根おろしにすれば食べやすいのでおすすめです。
まとめ
便秘と胃もたれの関係やその解消方法についてご紹介してまいりましたがいかがでしたか?
便秘が長引くと、便の水分はどんどん吸収されて硬くなり、余計に排出しにくくなります。
便秘が続いているような時にはまず便秘解消するようにし、それから胃腸の調子を整えていきましょう。
また胃もたれするからと食事を控えると、さらに便秘になりやすくなってしまいますので、消化によいものを少しずつに分けて食べるなどの工夫をしてみて下さい。
便秘が原因の胃もたれなら便秘が解消することで、胃もたれも徐々に解消していくでしょう。