多くの人が悩んでいる便秘ですが、それだけに数多くの便秘解消法が紹介されています。
その中で現在注目を集めているのが、大根で便秘を解消するというものです。
便秘を何とかして解消したいと思っている方、また便秘と大根の関係性に興味のある方はぜひご覧ください。
以下にて便秘の定義や原因、いかに便秘に大根が効果的であるか等々を説明していきますね。
ぜひ、理解して便秘解消の一助としてください。
便秘の定義
まずは基本的な事ですが、便秘の定義のご説明から始めたいと思います。
便秘の主な原因や、その危険性、また便秘になりやすい人などについて詳しく解説いたします。
便秘とは
便秘と言うのは、定期的にスムーズな便通がない状態の事を言います。
もし2、3日に一回程度の排便でも、それが規則的でスッキリできているなら、それは便秘とは言いませんし、逆に毎日出ていても少ない量であったり、スッキリしていない感じが残っている場合には便秘だと言えます。
便が長時間腸の中に滞在していると、様々な健康被害が現れますので、便秘になったらできるだけ速やかに解消する必要があります。
主な便秘の原因
- 偏った食生活
- 運動不足
- ストレス
- 不規則な生活
- 睡眠不足
- 腹筋力の低下
- 妊娠
- 加齢
- 薬の副作用
便秘の危険性
便秘になったからと言って、すぐに生命の危険に直結するような事は基本的にはありません。
しかし慢性性的な便秘になる事によって、様々な健康被害が生じます。
老廃物が長時間体内に留まる事で、肌荒れやアレルギー、またはイライラなどが起こる事もあります。
- 高血圧
- 大腸・直腸がん
- 腸閉塞
- 痔
便秘になりやすい人
便秘になりやすい人の特徴は次の通りです。
- 食べ物の好き嫌いが激しく、特に野菜を食べない
- 不規則な生活スタイル
- 睡眠時間が短い
- 運動不足または運動嫌い
- ストレスをためやすい
- ダイエット中
- 女性
- 高齢者
- 薬を服用中
女性は男性に比べて便秘の方が多い傾向があります。
女性ホルモンが腸の働きを低下させることもその一因ですが、その他にもダイエットなどによって便秘になる人も少なくありません。
便秘と食べ物の関係
便は食べたものからできるものですので、食べるものと便秘には深い関係があります。
栄養バランスが良い食事を普段から摂っている方は、便秘で悩む確率も低くなります。
ですから食事の内容を見直す事は、便秘の解消に効果的であると言えます。
便秘に効果がある大根の成分
どのような成分があるのか紹介しますね。
食物繊維
大根には食物繊維が豊富に含まれています。
食物繊維は身体の中で水分を含み、膨張することで便のかさを増やし、腸の蠕動運動を促進します。
さらに腸の中で善玉菌を増やす力もあるので、腸内環境を整えてくれる事も期待できます。
乳酸菌などと一緒に摂れば、更に効果的です。
消化酵素
大根にはアミラーゼ・リパーゼ・イソチオシアネートなどの消化酵素が多く含まれています。
これらの消化酵素は、身体の中で食べたものを分解するのに必要な上に、新陳代謝も促します。
腸にたまった便をスムーズに排出する効果が期待できます。
水分
新鮮な大根には多くの水分が含まれます。
便秘の原因のひとつは水分不足と言われるように、水分は便を柔らかくし排出されやすくします。
飲み物で水分を摂るのにも限界はありますので、大根のように水分量の多い食材を意識して食べる事で便通が改善されます。
その他
ストレスは便秘の原因のひとつです。
仕事関係や交友関係などの日常生活の悩みや、プレッシャーなどがストレスの原因となる事もあります。
身体の中でミネラルやビタミンが不足すると、ストレスに対する抵抗力が低下します。
大根にはミネラルやビタミンが含まれますので、ストレスに負けない身体を作るのにも効果が期待できるのです。
また大根だけではなく、野菜や果物にはミネラルやビタミンが豊富に含まれていますので、意識して多めに摂取するようにしてみると良いかと思います。
大根の便秘解消効果
このように大根には様々な便秘に効くとされる栄養素が含まれています。
ただし便秘薬ではないので、即効性は期待できません。
特に慢性的な便秘の解消には、多少時間がかかるかもしれません。
無理のないように大根を日常の食事に取り入れ、自然に便秘解消される事を目指しましょう。
ただ、どのように大根を取り入れるのが便秘解消には向いているんですか?
便秘解消にお勧めの大根の食べ方
せっかく食べるのであれば、最大限大根のメリットを活かせるようにしましょう。
大根は生で食べる?それとも加熱する?
大根に含まれている消化酵素は、熱には弱い性質があります。
ですから大根で便秘解消を目指すのであれば、できるだけ生で食べた方が効果が期待できます。
大根おろしにすると食べやすいと思います。
食べる直前におろすようにして、瑞々しさがあるうちに食べましょう。
大根を食べる時間帯
大根を食べる時間は、特に決まりはありません。
もし朝に排便を目指すのであれば、夕飯で食べると効果的です。
就寝の3時間前までに食べれば、消化を助けてより効果が期待できるでしょう。
ただし夜に食べ過ぎると、胃腸に負担がかかってしまう事がありますので、注意が必要です。
便秘解消に効果がある大根料理
便秘の解消に効果が期待できる大根ですが、その中でも一番のお勧めレシピは大根サラダです。
作り方は簡単です。大根の皮をむいて細い短冊切りにします。ピーラーなどで薄くスライスしても良いと思います。
それに水菜やサラダ菜などの野菜を混ぜ合わせ、お好みのドレッシングを掛ければ、もう出来上がりです。鰹節や塩昆布などをまぶしても、風味がアップし美味しく召し上がれます。
また忙しい朝の食事として、大根・りんご・ヨーグルトをミキサーにかけてスムージーにして飲むのもお勧めです。
いずれのお料理も食べる直前に調理するのがポイントになります。
大根の効果的な食べ方
便秘解消の効果を期待して大根を食べる場合には、加熱はせずに生で食べる方が最も大きな効果があります。
ただし加熱したからと言って、食物繊維が失われるわけではありません。
生の大根ばかりを食べていると身体を冷やしてしまう原因になり、それは便秘にもつながります。ですからお味噌汁や煮物など、火を通した大根も取り入れるようにしてみて下さい。
大根を食べる時の注意点
適量を食べるようにしましょう。
大根を食べ過ぎると身体を冷やすので、胃痛が起こったり下痢をしたりしてしまいます。
また大根ばかりでお腹がいっぱいになるようでは、栄養バランスが崩れてエネルギーも不足してしまう事になります。
どんなものでも言えることですが、過度に摂取する事なく、適量を食べるようにして下さい。
大根と併せて取り入れる便秘解消法
大根を食べることによって便秘を解消したいと考えるのであれば、それだけではなく他の解消法も併せて取り入れた方が、より効果が期待できます。
便秘解消エクササイズ
短い時間で出来る簡単なエクササイズで、便秘の解消が期待できます。
- 仰向けに寝る
- 胸の前に手をクロスにして置く
- 両ひざをつけたままお腹に向けて曲げて戻す
- それを10回繰り返す
腹筋を強化するエクササイズです。
腹筋が弱まると便秘になりやすくなりますので、このエクササイズで腹筋を鍛えましょう。
便秘解消マッサージ
便秘解消マッサージをする事で、内臓の動きを活発にします。
お風呂上りなど身体が温まった時に行うとより効果的です。
- 椅子に寝るか、仰向けに寝る
- お腹の上に両手を重ねて置く
- ゆっくり「の」の字を書くようにマッサージする
- それを20回程度繰り返す
マッサージは服の上からで大丈夫です。内臓に刺激が伝わる程度の強さで行って下さい。
サプリメントや生薬との併用
あくまで大根を食べる事で便秘の解消を目指すのがメインですが、補助的にサプリメントや生薬などを飲用する事によって、より便秘の解消がスムーズになる事もあります。
様々な商品が販売されていますので、自分に合うものを探してみて下さい。
便秘と大根に関するよくある質問
参考にして下さい。
大根が苦手ですが、食べやすい調理法はありますか?
大根が苦手という方は、まずは大根おろしからチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
薬味にしたり何かに混ぜるなど、無理のないように取り入れてみましょう。
また自分の好きな味付けや料理にアレンジして取り入れる事もお勧めです。
大根をカレーに入れたりグラタンにしたりと言ったレシピもあります。
様々な調理法を試してみて下さい。
切り干し大根でも便秘解消の効果はありますか?
大根を干して作った切り干し大根は、食物繊維が豊富であり、もちろん便秘解消の効果が期待できる食材です。
ただし、切り干し大根には消化酵素は含まないため、生の大根も食べるようにした方がより効果がアップします。
大根を食べても便秘が解消しない時は?
いくら大根を食べても便秘解消しないという時には、身体の中の水分が不足していたり、内臓の働きが低下していることなどが考えられます。
ですから意識して水分を多く摂るようにしたり、身体を温めてマッサージをして腸の蠕動運動を促すようにしたりしてみましょう。
また大根は食べたらすぐに便秘が解消すると言うような、即効性があるわけではありません。
大根を便秘解消目的で食べ始めてから、少なくとも1~2週間ほどは様子を見ながら続けるようにして下さい。
子どもの便秘解消に大根を取り入れる時の注意点は?
子どもは日々身体が成長します。もちろん便秘にならないようにするのも大事ですが、それよりも大根ばかり食べて栄養が不足してしまう方が問題です。
またあまり無理に食べさせようとすると、大根嫌いの大人になってしまう可能性もあります。
食べ物の消化吸収を助ける力もある大根は、便秘以外にも効果がありますので、子どもが食べやすいようなメニューで、無理のないように取り入れて行きましょう。
便秘を解消するには毎日大根を食べなければダメですか?
便秘解消のためには、毎日大根を食べるに越したことはありません。
とは言っても毎日大根ばかりでは飽きてしまうかもしれませんので、できれば週に2~3日程度は食べるようにしてみましょう。
大根サラダや大根おろしなど生のものだけでなく、煮物やみそ汁など加熱したもの、また大根をアレンジした料理など、飽きずに食べられる料理を工夫してみて下さい。
必ず食べなければいけないと思うとストレスになり、逆に便秘の原因になってしまう事もありますので、気楽に考えるようにしましょう。
まとめ
便秘になると気持ちまで落ち込んでしまう事があるほど憂鬱なものです。
その便秘を解消するためには、便秘薬を飲むという方法もありますが、できれば身体に負担が掛かりにくい自然な方法で解消したいと思う方が多いのではないでしょうか。
そんな時に大根は強い味方になります。
ぜひこちらの記事を参考にして、大根で便秘解消して下さい。