便秘からくる微熱の原因と解消方法


便秘が続き微熱まで出てしまうと、何か病気ではないかと心配になってしまうかもしれません。しかし、便秘によって発熱の症状が出るのは、実はそれほど珍しいことでもないのです。
ただしそれを放置しておくのは、もちろん良い事ではありません。

みか さん
便秘になると熱が出ることがあって、不安になります。

便秘と熱はどういった関係があるんですか?


ちり さん
熱が出るということは身体に何かが起こっているというサインです。

なので、微熱が出ている原因をハッキリさせて、対処する必要があります。

便秘と微熱の関係について、詳しくご説明していきますので、参考にして下さい。

便秘と微熱の関係について

ちり さん
便秘になる事で微熱が出るのは不思議ではないとお伝えしましたが、その事について詳しく解説していきますね。

便秘と微熱の関係

便秘になったからと言って微熱が出るとは考えにくいと言う方もいらっしゃるかもしれませんが、実は微熱と便秘はお互いに深い関係があるのです。
どちらかを改善すると、その症状がすっかり治るという事もあります。

微熱による便秘

風邪などにかかって発熱すると、普段の2倍汗をかくと言われています。
そのため水分補給をしっかりしないと脱水症状を起こしてしまいます。
身体の中で水分が不足すると、皮膚などが乾燥するだけでなく、身体の中の臓器や血中の水分も足りなくなります。
腸の中にも水分が少なくなり、便は硬くなり排出し辛くなります。
その事が原因で、便秘になってしまうのです。
また発熱で薬を飲んだ場合、その薬の副作用で便秘になりやすい場合もあります。

便秘による微熱

風邪をひいた時に発熱するのは、身体がウィルスや細菌をやっつけようとしているためです。
実はそれは便にも作用します。
食べ物から栄養を吸収した残りのカスが便です。
つまり便は身体には不要なものという訳になります。
不要なものが長く腸の中に留まっていると、身体はその異物を排除しようと発熱するのです。
それで微熱が出るという仕組みです。

腸の働きと免疫力

腸は人間にとって大変重要な器官であり、第2の脳とも言われます。
腸の中には、およそ100兆個を超える数の腸内細菌がいます。
合わせると1.5㎏にもなると言われる腸内細菌は、自らが生きていくために宿主である人間の身体を守る働きをしてくれます。
そのうちのひとつが免疫の機能を向上させることになります。
腸の中で善玉菌が優位に立ち、悪玉菌が少ない状態であれば、身体の免疫力は保たれていると言えます。

便秘と免疫力の関係

便秘になると腸の中の環境が悪化します。
具体的に言えば、善玉菌が減って悪玉菌が増えてしまいます。
そうすると腸内最近のバランスが悪くなり、免疫力も低下してしまいます。
風邪をひきやすくなったり、肌トラブルなども起こりやすくなります。

便秘による微熱から考えられる病気は

ちり さん
便秘で微熱が出るのは珍しくないからと言って、決して放置しておいていいわけではありません。

考えられる病気について紹介していきます。

考えられる病気

まず考えられるのは、自律神経失調症になります。
しかし便秘や微熱は自律神経失調症の症状の1つであり、それが原因ではありません。
自律神経失調症になる原因は、ストレスが過度にかかっていたりや生活習慣が乱れていることなどです。
便秘と微熱だけでなく、自分で精神的に不安定であると感じたり、身体の筋肉が常に緊張しているように感じるなどした時には、自律神経失調症の可能性があります。
不眠なども代表的な症状です。
心当たりがある方は、早めに医療機関を受診しましょう。

微熱以外に注意する症状

微熱以外に、激しい腹痛があったり血便が出たりと言ったような症状がある場合には、すぐに病院を受診する必要があります。
また嘔吐や顔面蒼白などの症状も注意が必要です。

放置するとどうなるか

便は3日ほど腸にたまり続けると、腐敗して身体に有害なガスを発生させます。
そのガスは腸壁から吸収され血液に乗って、身体中を巡る事になります。
そうなると様々な身体の不調が現れる事になります。

ちり さん
便秘と微熱を放置した時になり得る病気について説明します。

腸閉塞
重度の便秘によって腸がつまり、便が通らなくなってしまいます。
腸が壊死してしまう事もあり、放置すれば命に関わります。


心筋梗塞
血液に毒素が入る事で冠動脈の血流が悪くなり、それによって詰まってしまう事があります。
胸に痛みや圧迫感を覚え、早急に対処しなければ命に関わります。


肌荒れなどの皮膚トラブル
皮膚は身体に巡った毒素を排出しようとして、過剰に働きます。
そうすると通常の働きに悪影響が及び、機能不全に陥ることとなります。
ターンオーバーが正しく行われず、肌トラブルが起きたり傷の治りが悪くなったりします。
蕁麻疹が出てしまう事もあるでしょう。

このような時には病院へ行く

生活習慣や食生活を改めても、一向に便秘が改善しないような場合は、便秘や微熱の陰に病気が隠れている可能性もありますので、早めに医療機関を受診しましょう。

ちり さん
次のような症状があれば、直ちに病院へ行ってください。

・便に血や粘液が混じる
・便が黒い、または白い
・お腹が急に張ったり膨らんだりした

自律神経と関係する便秘と微熱

便秘と微熱は自律神経と密接した関係があります。
自律神経は身体の中全般で働いています。
ですからそのバランスが崩れてしまうと、身体の様々な機能は著しく影響を受けてしまうのです。

自律神経とは

自律神経には交感神経と副交感神経があります。
交感神経は主に昼間活発になります。
身体を動かすためには重要な存在となります。
一方の副交感神経は、心身がリラックスしている時、また夜寝ている時や入浴時に優位となります。
それによって1日の疲れを取り去ることができるのです。
1日の中でこのふたつの自律神経は交互に優位となり働きます。
しかし何らかの理由によってそのバランスが崩れ、交感神経が優位である状態が続いてしまうと、自律神経失調症と言われる状態となります。
そうなると身体の筋肉は常に緊張し、身体中様々な不調が現れることになります。

自律神経失調症による便秘と微熱

自律神経失調症の症状は便秘や微熱だけではありませんが、この2つに限って言うと、微熱がずっと続き解熱剤を服用しても効果が出ない、また食物繊維や乳酸菌などをいくら摂取しても便秘が治らないと言ったような状態になります。

その他の症状

自律神経失調症は頭痛や肩こりを引き起こすことが多いですが、併発して様々な症状を引き起こします。

みか さん
自律神経失調症は他にどんな症状がありますか?

ちり さん
自律神経失調症のその他の症状には以下のようなものがあります。

・疲労感
・貧血
・不眠
・めまい
・息切れ
・息苦しさ
・腰痛
・下痢
・残尿感
・多汗症
・食欲不振
・胃もたれ
・不整脈
・動悸
・顔が火照る
・耳鳴り
・難聴
・幻聴
・眼精疲労
・ドライアイ
・蕁麻疹
・パニック障害
・呑気症
・被害妄想

みか さん
こんなにいっぱいあるんですね……

ちり さん
そうですね。

他にもまだまだあります。

自律神経は全身と関係しているので、どうしても併発する症状は多くなってしまいます。

主な原因

上記のように自律神経が乱れると、全身に不調が現れます。
身体の筋肉は緊張し、血流が悪くなり、腸の蠕動運動もその機能を低下させてしまいます。

ちり さん
自律神経の乱れによる便秘や微熱の主な原因になります。

便秘の原因
腸の蠕動運動を司どるのは副交感神経です。
蠕動運動は便を肛門まで運ぶのに欠かせない働きです。
自律神経が乱れることでこの機能が低下し、便秘になってしまいます。


微熱の原因
交感神経が過剰に活動する時、血液の中では顆粒球が増加します。
顆粒球は細菌やウィルスを排除する役目を担っており、その働きを行う際には炎症反応を起こして熱を放出します。
それが微熱の原因となります。

対策と治療法

微熱や便秘といったそれぞれの症状を治そうとするのではなく、その元になっている自律神経失調症を治療することが必要です。
治療には人によっては数か月から数年を要する事もありますが、根気強く続ける事が大切です。

みか さん
自律神経失調症を治すには何から始めればいいですか?

ちり さん
まず必要なのは、食事や睡眠、または運動と言った生活習慣の見直しです。

自律神経が乱れる大きな原因となるストレスの対策も重要です。

食事は必要な栄養素をしっかり摂る事です。

具体的な栄養素としてカルシウムやビタミンA、ビタミンB1などを積極的に摂取するようにしましょう。
睡眠については、夜の10時から午前2時までの間は休息をとるという事を心掛けて下さい。
この時間帯に睡眠を取ると、精神を健やかに保つセロトニンという物質が最も分泌されやすくなります。
この神経伝達物質のひとつであるセロトニンが不足してしまうと、精神疾患にかかるリスクも高まります。
また近年の研究で、眠りについた最初の1.5時間にノンレム睡眠(深い眠り)と、その後の1.5時間のレム睡眠(浅い眠り)、合計3時間で成長ホルモンが分泌される事がわかりました。
睡眠は身体の機能を休めて正常に機能させるために大変重要なものですので、決して軽視しないようにしましょう。
運動については、有酸素運動が最も効果的と言われています。
軽いジョギングなどがお勧めです。
また日光に適度に当たるのも、身体のサイクルを整えるためには有効です。
運動は長い時間でなくても大丈夫です。
息が上がる程度の動きを15分間程度続けてみましょう。

みか さん
しっかりと睡眠をとって、有酸素運動を生活に取り入れることも大切なんですね。

子供に多い便秘による微熱

ちり さん
子供は便秘から微熱を出すことが多くあります。

その理由と対処方法をご紹介します。

便秘によって発熱しやすい人

便秘になることで発熱しやすい人と言うのは、基本的に身体の免疫力が低下していると考えられます。
ストレスが多かったり、睡眠不足などの不規則な生活が続いているような場合に免疫力は弱まります。
免疫機能が弱くなると、様々な病気にかかりやすくなってしまいます。
また、肌トラブルも起こりやすくなります。

子供に何故多いのか

みか さん
どうして子供は便秘になると微熱を出す事が多いんですか?

ちり さん
一言で言ってしまえば、子供はまだ身体が未発達で未熟な状態だからです。

蠕動運動や肛門の筋肉などの働きも大人に比べれば弱く、便の排出が上手くいかなくなる事もあります。
身体も小さく、消化吸収の能力も完全ではないため、1日排便できないだけでも、身体に異変が起こりやすくなります。
腸の中で便が停滞し、身体に有害なガスが発生すれば、すぐに激しい腹痛や発熱が起こる事もあります。
発熱したからと小児科を受診して、浣腸をすすめられることもあります。
便が出てしまうとスッキリして、何事もなかったかのように元気になるのが子供の特徴です。
子供が便秘になる原因として多いのが水分不足です。
自分でのどが渇いている事に気づかないことも多いので、大人が気を付けてあげる必要があります。

高齢者も注意が必要

高齢者は身体の機能が加齢とともに弱まっている傾向です。
そのため腸の中で長時間とどまっている便を異物と認識し、発熱することがあります。
また高齢者の場合、膠原病にも注意が必要になります。
身体を守るために働く免疫作用が、この病気になると自分自身を攻撃する事に使われてしまいます。
微熱が下がらない状態が長引くときには、この膠原病も疑い病院を受診するようにして下さい。

対処法と治療法

みか さん
便秘による微熱の対処法にはどのような方法がありますか?

ちり さん
便秘による微熱の対処には、マッサージと水分補給が効果的です。

子供に限った事ではありません。
おへその下の下腹部のあたりを「の」の字を書くようにマッサージすると便意を催す効果が期待できます。その際最後は左下腹部で終わらせると良いでしょう。

また水分の補給については、少なくとも数時間に一回は一杯のお茶を飲むなどの習慣を付けるようにしましょう。
食事の際に水分補給だけでは不足します。
特に夏場は汗もかきやすいので、こまめに水分を補給する必要があります。

生活習慣の注意点

子供に炭酸飲料や菓子パンなどを与え過ぎないようにしましょう。
これらには糖質が多いのはもちろん、合成着色料やトランス脂肪酸、イーストフードなど腸の中で悪玉菌を増やす原因になる物質が、大変多く含まれています。
おやつにはバナナなどの果物を主とすることをおすすめします。

便秘で微熱が出た時のセルフケア

ちり さん
便秘で微熱が出た時にできるセルフケアを紹介します。

セルフケアのまとめ

まず最初に試してみていただきたいのが、朝起きた時にコップ一杯の水を飲む事です。
この時冷水ではなく常温の水を飲むようにして下さい。
またヨーグルトやバナナなどの、腸の中の環境を整える食べ物を意識して食べるようにしてみて下さい。
食物繊維も有効と言えますが、食べる時には水溶性・不溶性それぞれの食物繊維のバランスには注意することが必要になります。
水に溶けない不溶性食物繊維ばかり沢山食べてしまうと、便が硬くなってしまいます。

みか さん
食物繊維にも種類があって、バランス良く摂取することが大切なんですね。

食事を改善しながら行いたいのが、適度な運動です。
腹筋を鍛えることによって、腸の蠕動運動は活発化します。
筋肉を鍛えれば全身の血流もアップするでしょう。
また何より過度なストレスは身体に全体に悪影響を及ぼします。
ストレスがたまっていると感じた時には、身体をマッサージして緊張をほぐしましょう。
心身共にリラックスすることはとても大切な事です。
好きなことをしたりする時間を作り、できるだけ身体の力を抜きましょう。

ちり さん
便秘に効果的なマッサージを行うのもおすすめなので、紹介させていただきます。
  1. まっすぐ姿勢よく立ちます
  2. おへその左右にある天枢(てんすう)というツボを腸の位置を整えるようにトントンと指先でたたきます
  3. 下腹部から上下へ1分程度繰り返します

・天枢の位置


便秘を解消するための下剤は即効性がありますが、副作用が出る事も多くなります。
強い腹痛が起こったり下痢になったりするだけでなく、常用すると自力で排泄する機能が衰えてしまいます。
ですからどうしても飲むのであれば、サプリメントやお茶を選びましょう。
多くのサプリメントに含まれている、生きて腸まで届くタイプの乳酸菌は、腸の調子を整えてくれる上に、免疫機能のアップにも効果が期待できます。
下剤効果が強いお茶もありますが、飲み続けることでゆっくりと効果が出てくるタイプの物もあります。

注意点

便秘の方だけの事ではありませんが、便意を我慢するのは良くありません。
いつも便意を我慢しているような状態ですと、自律神経も乱れ、腸の機能も低下してしまいます。
朝、できるだけいつも同じ時間にトイレに行く習慣をつけることは、とても大切なことです。
朝便意を我慢してしまうと、その日一日中排便できなくなることもあります。

みか さん
朝の決めた時間にトイレに行く癖を付けるのも大切なんですね。

便秘と微熱に関するよくある質問

ちり さん
下記は便秘と微熱に関するよくある質問になります。

参考までに。

便秘になって口臭がきつくなったような気がしますが関係ありますか?

みか さん
便秘になって口臭がきつくなったような気がするんですが関係はありますか?

ちり さん
腸の中で発生した有害なガスが身体を巡り皮膚や口からも排出されます。

これが口臭がきつくなる原因となります。

便秘の改善にオリゴ糖っていいんですか?

みか さん
便秘の改善にオリゴ糖っていいんですか?

ちり さん
オリゴ糖は腸の中で善玉菌のエサとなりますので、適量であれば効果的と言えます。

ただし購入時には成分表をチェックすることが必要です。
何故なら商品によっては添加物が多く、オリゴ糖は3割も入っていないようなものもあるからです。
安さだけで選ぶとそのような製品の可能性もありますから注意して下さい。
また摂取し過ぎるとお腹が緩くなる事もありますから気を付けましょう。

便秘の際に吐き気があるんですが病気でしょうか?

みか さん
便秘の際に吐き気があるんですが病気でしょうか?

ちり さん
便秘になり腸に長い時間便が留まると、身体に有害なガスを発生させ、そのガスは腸壁から血管に吸収され全身を巡ることとなります。

そうすると様々な身体の不調が現れ、中には吐き気を感じるケースもあります。

ただしあまり長引くような場合には、一度病院を受診するようにして下さい。

※詳しくは「嘔吐を感じる便秘は早期の解消が重要!吐き気を感じたら取るべき行動」をご覧下さい。

妊娠中に便秘になりましたが、赤ちゃんに影響はないですか?

みか さん
妊娠中に便秘になりましたが、赤ちゃんに影響はないですか?

ちり さん
妊娠中は約7割の方が便秘になると言われていますので、あまり気にする必要はないと考えられます。

しかし、便秘が続けば苦しいので、毎朝スプーン一杯のオリーブオイルを摂ってみる等、食事の工夫で改善を目指してみましょう。
それでも解消しない場合には、産婦人科の先生に相談して安全な薬を処方してもらいましょう。

赤ちゃんの便秘はどうやって解消したら良いでしょうか?

みか さん
赤ちゃんの便秘はどうやって解消したらいいでしょうか?

ちり さん
綿棒浣腸を試みてみてはいかがでしょうか。

ひとつの方法として「綿棒浣腸」があります。
ベビーオイルなどを綿棒に塗って、赤ちゃんの肛門を優しく刺激してあげると良いでしょう。
反射の作用で排便させることが出来ます。
優しくお腹をマッサージしてあげるのも効果的です。

まとめ

便秘と微熱の関係について解説してきましたがいかがでしたか?
便秘の状態は、身体に不要なものを体内にとどめている事だと認識し、できるだけ早めに対処する用意しましょう。
便秘によって微熱が起きていると言うのは、身体からのSOSのサインです。
何か病気を発症する前に、便秘をしっかり改善するような対策を取りましょう。
少しでもおかしいと思ったら、早めに病院を受診する事も大事です。

便秘に効くレシピ紹介





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